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オーストラリアが留学生のビザ条件を厳格化し、移民を減らす理由を説明するよ。

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皆さんこんにちは。

移民に寛容なイメージがある多国籍国家のオーストラリアですが、オーストラリアは2023年12月11日、2024年より移民の受け入れ数を削減するための移民政策の変更を発表しました。

今回の変更では、留学生や移民への英語要件やビザの条件が厳格化され、スキルビザを取得するための要件も上がるため、オーストラリアへ留学や移住をしたい日本人にも大きく影響してきます。


ここで、移民に寛容なイメージのあるオーストラリアが移民を制限することに驚く人もいるのではないでしょうか?

という事でこの記事では、多国籍国家のオーストラリアが移民政策を大きく変更し、移民の数を大幅に減らす理由を紹介します。



移民の受け入れを縮小させる背景

コロナウイルスが世界中で広がり各国が海外からの渡航者に制限をかける中、オーストラリアは2020年から2022年の間にパンデミックに対する処置として、長くて厳しい対応を取っていました。

そして、コロナ拡大前の2018年から2019年のオーストラリアの移民の入国者は24万人だったのに対し、渡航制限が解除されると世界中から一気に移民が押し寄せ、2022年から2023年度の移民の入国者が51万人となり、コロナ前の2倍以上のペースで移民がオーストラリアに入国しました。

オーストラリアの移民数2018/19, 2022/23
出典:skynews.com.au


その結果、深刻な賃貸不足や家賃の値上がりを引き起こし、仕事が探せずにホームレスの数も増えるなど、オーストラリア人の生活に影響する事態となっています。


また、2000年時点ではオーストラリアの総人口の3.7%のみだった、働く権利を持つ短期ビザ滞在者の割合は、2023年時点ではオーストラリアの総人口の9%まで膨れ上がっています。

オーストラリアに住む人口の約10人に1人が一時的に滞在できるビザしか持たない移民(学生・卒業生ビザやワーホリ等)ということなので驚きです。

オーストラリアの総人口と働く権利を持つ短期ビザ滞在者の割合<br>[/html]出典:skynews.com.au


この背景には、賃金の高いオーストラリアで学生ビザを悪用し、勉強をするのではなく働くことが目的の移民が多く流入していることと、学生ビザで入ってきた留学生がビザをホッピングする(乗り換える)事でオーストラリア国内に長く居座り、忍耐強く粘るとオーストラリアの永住権がもらえる現状のポイント制度の問題点等が挙げられています。


しかし、オーストラリアには全ての留学生を受け入れる就職先はなく、50%以上の大卒の留学生が卒業後に低スキルの仕事(ウェイターや宅配業者など)で働いており、
卒業後に実務経験を積むためにもらえる卒業ビザが切れるタイミングでまた新しいコースに申し込み、学生ビザを取得してバイトをする。という、永遠のバイトループが続いている事も指摘されています。


一方、オーストラリアのビザ制度は複雑なため、雇用主がビザのスポンサーになるための負担(費用、期間、手続きなど)が非常に大きく、オーストラリアが本当に欲しい高度な技術を持つ人材は依然として不足しています。

さらに、永住権を取得するまでの時間が長すぎるために高度な技術を持つ人材が他の国を選ぶことや、永住権を望む移民の女性が子供を産むことが難しい状況に置かれることが問題とされています。

また、卒業後に永住権を取得するためには特定の会社で働かなければならないという制約があり、これが移民に対するプレッシャーとなっているばかりか、移民が労働搾取される原因にもなっていると指摘されています。

筆者自身も、実際に最低賃金以下で働いている留学生を多く見てきましたし、短期ビザのワーキングホリデーで滞在する日本人が英語力の低さや仕事が足りていない事で足元を見られ、労働搾取されるというのもオーストラリアではよく聞く話です。


以下の動画はオーストラリアの移民の問題点が分かりやすく紹介されているので、英語がわかる人は参考に見てみてください。
Analysis: Sky News explains Australia’s migration strategy


以上のような背景から、オーストラリアでは移民が増えすぎて社会を圧迫しているにも関わらず、国に利益を産んでくれる高度スキルを持った人材は確保できない上に、逆に移民への対応に費用を使っていて、増えすぎた移民が国へマイナスの影響を与えている状況です。

そこで政府は、留学生へのビザ条件を厳格化して移民の数をコロナ前の数(2022/23年の半数)に減らし高度スキルを持つ人材や、需要の高い職種で働く人材にはビザのプロセスを簡素化して早く永住権を取得できるようにすることを目的に、移民政策を大きく変更する予定です。

また、悪徳な雇用者や留学エージェント、不適切な教育機関(いわゆるビザ取り学校)への対応も厳しくすることで労働目的の留学生を削減し、移民への労働搾取も減少させる計画です。






新しい移民政策の8つの主なアクション計画

今回の移民政策の変更で政府が発表している主な計画は以下の通りです。(興味のない人は読み飛ばしてください。)

1. 需要の高いスキル人材へ3つの永住権への経路を用意し、労働者の流動を促進する。
2. 永住スキル人材のための新しいポイントシステムと、才能とイノベーションビザの創設。
3. 国際教育の誠実性と品質の強化。(英語要件の引き上げ、学生ビザの審査と誠実性ユニットへの投資、ビザ乗り換えの制限、卒業生ビザの簡素化等)
4. 労働者の搾取とビザシステムの悪用への対処。
5. 適切な場所(州・地域)に適切なスキルを確保するための移民計画。
6. 地域ビザおよびワーキングホリデー制度を地方およびその地方の労働者をサポートするように調整する。
7. ニュージーランド市民へ直接的な市民権への経路を提供し、太平洋諸国と東南アジアの人の流動を促進する。
8. ビザクラスを削減し、移民システムを簡素化する。

参考:Migration Strategy – At a Grance



また、今回発表された移民政策の詳しい内容は以下の記事で紹介しています。



まとめ。

ということでこの記事では、多国籍国家のオーストラリアが移民政策を大きく変更し、移民の数を大幅に減らす理由を紹介しました。

オーストラリアは求めている高度スキル人材は依然として不足しているにも関わらず、学生ビザ制度を悪用した移民が増えすぎたために国へ負の影響を与え、また、移民への労働搾取が広がっているという問題を解決するために、今回の移民政策の変更では移民数の削減に大きく焦点が当てられています。


オーストラリアは教育基準が高く働きやすさにも定評があるため、日本人の中にも留学や移住を希望する人も多いと思います。しかし、今回の変更は日本人の留学生や移住希望者にも大きく関わってきますので、移民制度を理解し、しっかりと計画を立てることが成功のカギとなるでしょう。

また、学生ビザの不正利用に対してや、英語力の要件は厳しくなりますが、逆に、真面目に勉強して高度スキルや需要のある人材と認められれば従来よりも永住権への道が簡素化されるので、真面目な人が多い日本人にとってはバイトで労働搾取されることもなく、早く永住権が取れるようになる良いチャンスかもしれませんね。


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