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オーストラリアの新しい移民政策の内容をピックアップして紹介するよ。【留学・移住予定者は要確認】

オーストラリアの移民政策に関する記事のサムネ 海外あれこれ
オーストラリアの移民政策
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皆さんこんにちは。

オーストラリアは2023年12月11日、主に留学生を対象とした移民の数を減らすための移民政策の変更内容を発表しました。

今回の見直により移民政策が大きく変更されるため、2024年以降にオーストラリアへ留学する予定の人や、オーストラリアへ移住を目指す日本人にも影響してきます。

ということでこの記事では、2024年からのオーストラリアの新しい移民政策の内容をピックアップして紹介したいと思います。


筆者は留学エージェントでも記者でも何でもありませんが、オーストラリア留学や移住に興味があるけど発表されたばかりの政策内容がよく分からず、英語の資料を読むのが難しい人もいると思いますので、情報収集のために役立てください。



新しい移民政策の目的

今回見直された移民政策では、現状の移民政策が破綻し移民が増えすぎて、

・住宅の数やインフラに圧力がかかっている。
・移民に対する労働搾取が多すぎる。
・ビザシステムが複雑すぎて熟練したスキルを持つ人材が集まらずに国益になっていない。


という問題に対処するために、国に利益を生んでくれるようなスキルを持っている人材へのビザ手続きを簡素化して永住権を早く取得できるようにし、逆に学生ビザの審査を厳格化して、増えすぎた移民の数を減らすことを目的としています。

移民の数を大幅に減らすというと驚く人も多いかと思いますが、オーストラリアは50%以上の国民が海外で生まれた移民の親を持つ移民大国で、政府も「移民はオーストラリアの国力として大切な役割を担っている」という認識なので、移民自体を否定するのではなく、一気に増えすぎた移民の流入数を管理できるレベルの正常の数に戻すことが目標です。

というのも、コロナ拡大以前の2018年〜2019年に入国した移民は24万人だったのに対し、コロナの制限が解除された後の2022年〜2023年には通常の2倍以上の51万人の移民が入国し、オーストラリア人の生活にも影響が出ているためです。

以下の画像は、オーストラリアの今後の移民の流入予想数と、一時的なビザで滞在する移民の内訳です。

画像元:skynews.COM.AU
出典:Migration Strategy
オーストラリア内の一時的なビザで滞在している移民の内訳


また、オーストラリアが移民を減らす詳しい理由については以下の記事で説明しています。





2024年からの新しい移民政策のポイント

ここからは、オーストラリア政府が公表した移民政策の資料(Migration Strategy)から内容をピックアップして紹介します。

①スキルを持つ人材への永住権への経路を用意し、労働者の流動を促進する。

現行のスキルビザが見直され、熟練したスキルを持つ人材や需要の高いスキル人材に向けた、4年間の一次ビザである”Skills in Demand visa”が導入されます。

新しい制度は、従来のスキルビザでは曖昧だった永住権への道を明確にし、今までは申請者が一つの雇用主にスポンサーして貰わないといけなかったのが、一つの雇用者に縛られることなく職場を変更することが可能になります。

また、スキルビザの中でも3つのパスウェイが用意されます。

Specialist Skills Pathway(専門職経路)

技術マネージャー、サイバースペシャリスト、ソフトウェアエンジニア等のすべての専門職(職人、機械オペレータ、ドライバー、および肉体労働者を除く)で高度なスキルを持つ人を対象とし、少なくとも年収がAUD135,000以上であり、同じ職種の現地の労働者と同等またはそれ以上の給与がある人への経路。

この経路の場合、申請から平均7日でビザが承認されるようになります。


Core Skills Pathway (コアスキル経路)

一般的なスキル人材が通る経路で、現行のスキルビザの続編のようなもの。

新しいコアスキル職業リスト(Core Skills Occupation List)に含まれる職業で、年収がTSMIT(コアスキルのしきい値)のAUD70,000以上、または平均市場給与を上回る人への経路。


Essential Skills Pathway (必須スキル経路)

スキルを持つ低賃金労働者向けの経路で、主に介護やサポート部門で検討中。

労働搾取のリスクが高く、オーストラリア人の職を奪ってしまう可能性があるため2024年初頭から中頃にかけて協議予定。


この他にも、ビジネスイノベーションおよび投資プログラム(BIIP)の代わりに、国家的に重要な部門での投資と企業を促進するための才能とイノベーションビザ(Talent and Innovation visa)を建設することも検討されています。


スキルビザの主な変更点
・スキルビザ保持者への永住権への経路の提供。
・TSMIT(スキルビザのしきい値)がAUD53,900からAUD70,000に変更。
・職場を変えても、全ての承認された雇用主に雇用された期間が永住権の要件にカウントされる。
・ポイントテストを利用する等、独立経路を通じて永住権を申請することも可能。
・新たなスポンサーを探すまでの期間が60日から180日に変更。
・雇用主の負担を減らすためにスキルビザ料金の支払いモデルを検討。
・数ヶ月かかっていたビザのプロセスを簡素化し、平均21日でビザが承認されるように変更(Specialist Skills Pathwayの場合は7日)。
・スポンサーを探す移民のために承認されたスポンサーの公開登録簿を作成。



②ポイントシステムを変更予定

オーストラリアでの職務経験と海外での経験の相対的な重みづけ等のエビデンスに基づいた判断、年齢要件、同行する配偶者の貢献可能性を建設的に認識することなどが含まれたポイントシステムを改革予定。

新しいポイントシステムではスキルレベルをより適切に評価し、スキルの必要な仕事に従事する卒業生に対してはより速い経路が用意される一方で、スキルの必要な仕事に従事していない卒業生には経路が制限されます。

③留学条件の厳格化

留学生は、オーストラリアに一次ビザで滞在する移民の30%を占め、移民人口が増える最大の要因となっています。

中には学生ビザを不正に利用し労働目的で入ってきている移民も多く、また、留学生の卒業生の50%以上が卒業資格にあった仕事に就けず低スキルの職(ウェイターや宅配業者等)で働いており、ビザの期限が切れそうになるとビザを乗り換えてオーストラリアの滞在期間を伸ばしているため、移民人口の増加や労働搾取の原因になっていることが指摘されています。

そこで、2024年より留学生の学生ビザや卒業生ビザの条件が厳格化されます。


英語力要件の変更

・卒業生ビザの英語力要件がIELTS6.0から6.5に変更。
・学生ビザの英語要件がIELTS5.5から6.0に変更。
・本科入学前の語学集中コースに入学する英語要件がIELTS4.5から5.0に変更。
・ファンデーションコースや大学のパスウェイとなっている英語コースに参加する英語要件はIELTS5.5

下の画像は原文です。

出典:Migration Strategy
留学生への新しい英語力要件

学生ビザの審査の導入

・学生ビザを不正利用し、労働目的で来る学生を阻止するため、真の学生であることのテスト(Genuine Student test)が導入されます。オーストラリアでの学習を完了するために来る学生に対する期待を明確に設定し、要件を満たさない学生には学生ビザは付与されません

・学生ビザの悪用や悪徳なエージェントを特定するために、移民局の整合性部門(student visa integrity unit)が強化されます。これにより、ビザ取り目的の学校での学生ビザ取得が難しくなります

・留学生の貯金額証明が17%増加し、AUD24,505に変更されます。


ビザホッピングの制限

・コース卒業後に新たなコースに申し込む場合、合理的な理由を証明できない場合はビザが拒否されるようになります。

・卒業生ビザ保持者が学生ビザに戻ることが制限されます。特に、上位の学位から下位の学位(例えば修士号取得後にTAFEのコースに入学するなど)に進むためにビザを取得することが難しくなります。


卒業生ビザの期間の変更

・特定のコースを終了した人が申請できた2年間の延長ビザが無くなります。

・修士号のコースワークと博士号の卒業生ビザの期間が1年短くなります。

変更後の卒業生ビザの期間
学士号2年
修士号(コースワーク)2年
修士号(研究過程)3年
博士号3年

また、卒業生ビザの年齢要件が35歳に変更になります。

出典:Migration Strategy
卒業生ビザの変更点


ワーキングホリデー・労働搾取への対応

・2023年より、雇用主の義務が果たされない場合に課せられる3つの新しい法案と罰則が導入されてます。また、特定の雇用主が一定期間内に追加の移民労働者を雇用することを禁止する措置も含まれています。

・スポンサーとして承認されている企業の公開登録簿を作成し、移民が合法のスポンサーを確認できるようになります。

・労働搾取を受けた時の移民のビザ取消しに対する保護を強化することで、移民労働者が被害に遭った場合に報告しやすくなります。


・ワーキングホリデービザ延長のための、特定の仕事で規定日数(88日or179日)働くというビザの要件によりビザ保持者の雇用主への依存度が高くなり労働搾取が横行していることから、労働搾取を防いで、若い訪問者がオーストラリアでより良い経験ができるのと同時に地方の労働力不足を補えるように、ワーキングホリデーの条件の変更が予定されています。

・地方の労働力不足の緩和のためにスキル人材を増加させる目的で、地方の雇用主からスポンサーされる移民のビザ処理が最優先に行われるようになります。

また、地方の移民設定の見直しは、Essential Skills Pathway(必須スキル経路)の検討とともに発表されます。


以下の画像はオーストラリアの地方の労働力不足を解消するために用意されたビザの数です。

出典:Migration StrategyP89
オーストラリア政府の地方オーストラリアの移民のサポート状況

その他の事柄

その他の事柄として、発表された資料の中には以下の項目も含まれています。

・難民保護制度の悪用撲滅のため、難民保護ビザのリアルタイム処理制度の確立と1億6000万ドルの投資。

・条件を満たすニュージーランド市民がオーストラリア市民権を取得できる経路の設立。(2023年7月より)

・太平洋諸国および東ティモールの労働者のためのビザの改変。

・ツバル市民へのビザの提供。

・東南アジアのビジネスパーソンへのビザ条件の緩和。

・不必要なサズクラスを排除しビザの種類を簡素化。





まとめ。

という事でこの記事では、2024年からのオーストラリアの移民政策変更の内容をピックアップして紹介しました。

職業リストやポイントシステム、ワーキングホリデーの詳細等は現時点ではまだ不明ですが、今後発表されると思いますので、オーストラリアでの留学やワーキングホリデーを検討している人は最新情報をチェックするようにして下さい。


また、今回の政策は主に学生ビザの悪用を防止するものなので、政策がうまく機能すると、真面目に学業に励みたい人やワーキングホリデーで地方に出稼ぎに行く日本人にとっては、より良いオーストラリア生活が送れるようになる事でしょう。


最後に、今後も新しい移民政策の詳しい内容が発表される事が予想されますので、オーストラリアへの留学やワーキングホリデーに興味がある人はエージェントに相談してビザ条件を確認することをオススメします。

以下にオーストラリア留学を取り扱っている留学エージェントのリンクを貼っておきます。

オーストラリア留学センター
スマ留
留学情報館
夢カナ留学
ラストリゾート




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