イギリスの新卒の平均年収(2019)。イギリスの新卒の給料と物価まとめ。気になる世界の給料事情。

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こんにちは 🙂

以前、OECDの発表している国別の平均年収について紹介しましたが、 まだ就業経験のない人、これから大学を卒業するという人は、他の国の新卒の年収はいくらなの?と、気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、

英語の発祥の地であり日本から留学する人も多く、世界でもトップクラスの大学が数多く存在する、

イギリスの新卒の平均年収について紹介します!


ちなみに、イギリスの全世代の平均年収は、前回ご紹介したOECDの国別平均年収ランキングでは14位(日本は24位)です。

国別の平均年収ランキングはこちらの記事をご覧ください↓

イギリスの新卒の平均年収


イギリスの新卒向けの求人支援サイト、graduate jobs.comによると、イギリスの新卒の平均年収は、

£24,258 (344万円)

となっています。

また、都市別にみるとロンドンの平均年収が1番高く、求人ポータルサイトのGrassdoor の統計では、ロンドンの新卒の平均年収は、£28,987 (412万円)で、1番年収の低いウェールズ地区と比較すると、£4,300 (61万円) 以上の差があります。(DLHEの調査より)

※1£=142円で計算しています


日本の新卒の平気年収が250万円〜300万円なので、日本の新卒よりも50万円〜100万円多いという感じでしょうか。(日本の全世代の平均年収は440万円です。)



一方、イギリスには世界でも屈指の大学が多く存在し、新卒の平均年収と言っても、雇用される会社によって初任給には大きな差があるようです

イギリスの最も有名で成功しているベスト100の新卒の雇用者 から調査を行なったThe Graduate Market in 2019 の結果によると、
イギリス国内のベスト100の会社に雇用された新卒の平均年収の中央値は、


£3,000 (426万円)

と、graduate jobs.comの発表している新卒者全体の平均年収よりも、£5,742 (82万円)も高い結果となっています。

補足:
The Graduate Market in 2019の発表している値は「中央値」であり、graduate jobs.comの発表している「平均年収」です。
中央値は全体を100とした時の50番目の人の値、平均値は全体の値を合計したものを人数分で割ったのため、一般的には中央値は平均値よりも低くななりますが、それでも上記の両者を比べると、£5,742も差があります。



The Graduate Market in 2019の調査を行ったイギリスのベスト100の会社の内訳をみると、
9つの会社が、新卒の初年度の給料を£45,000 (639万円) 以上としており、
4つの会社で£2,000 (284万円) に満たない年収でした。



最も新卒の年収が高い業種


イギリス国内のベスト100の企業の中で最も新卒の平均年収の中央値が高い業種は、投資銀行で£4,700 (667万円)であり、次に、法律で£4,500 (639万円)となっています。特に、法務官の新卒の年収は年々増加しています。
その他、消費商品、チャリティー、化学薬品業界の年収が増加傾向を示しています。

以下に、イギリス全体の業種別の新卒の平均年収をまとめます。

業種別の新卒の平均年収一覧
業種平均年収業種平均年収
会計£25,233
(358万円)
建築・
建設業
£23,326
(331万円)
広告
代理店
£23,354
(332万円)
アート&
デザイン
£25,614
(364万円)
銀行 £26,507
(376万円)
仕入れ
・販売
£27,969
(397万円)
チャリ
ティー
£21,471
(305万円)
IT£27,075
(384万円)
コンサル
タント
£26,238
(373万円)
カス
タマー
サービス
£25,110
(357万円)
物流・
ロジス
ティクス
£24,528
(348万円)
教育 £24,843
(353万円)
エネ
ルギー
£24,838
(353万円)
工学 £27,111
(385万円)
環境 £25,768
(366万円)
財務 £25,767
(366万円)
飲食・
ケータリング
£24,649
(393万円)
健康 £24,128
(343万円)
保険 £25,732
(365万円)
通信・
デジタル
メディア
£26,799
(381万円)
言語 £27,690
(393万円)
法律 £27,038
(384万円)
経営 £26,360
(374万円)
製造業 £23,993
(341万円)
マーケ
ティング
£24,295
(345万円)
メディア £23,946
(340万円)
軍隊・防衛 £24,670
(350万円)
不動産 £23,370
(332万円)
公共・
行政
£24,663
(350万円)
人材・
雇用
£24,904
(345万円)
小売業 £25,143
(357万円)
営業 £25,672
(365万円)
科学技術 £26,867
(382万円)
秘書・
経営管理
£24,778
(352万円)
スポーツ
・娯楽
£20,620
(293万円)
電気
通信業
£24,286
(345万円)
人材教育£26,446
(376万円)
旅行・
ホスピ
タリティ
£25,720
(365万円)


イギリスの物価 について


ここまでで新卒で働く人の平均年収は50万円〜100万円高いことがわかりましたが、合わせてイギリスの物価もチェックしたいと思います。

各国の物価 (cost of living) をまとめているサイトによると、イギリス全体の、賃貸を除いた物価は日本の物価よりも約20%低く、賃貸については14%高くなっています

下の表にイギリスの一般的な生活にかかる費用をまとめます。

家賃・光熱費

アパート:1 room家賃
都心部£723
(10万3千円)
郊外£582
(8万3千円)
アパート:3 bedroom
都心部£1,212
(17万2千円)
郊外 £933
(13万2千円)
光熱費 £145
(20,590円)
インターネット代£30
(4,260円)

その他

項目値段
外食費£12
(1,700円)
マックのセット£5.5
(781円)
コーラ 330ml £1.27
(180円)
じゃがいも1kg£1.15
(163円)
玉ねぎ1kg £0.96
(136円)
タクシー
初乗り
1km

£3 (426円)
£1.86 (264円)

基本的にイギリスでは外食費は日本よりも高く、野菜や果物等の食料品は日本よりも安いことが多いので、自炊をすることが節約のポイントとなるでしょう😊


まとめ。

今回は、英語の発祥の地であり世界でもトップクラスの大学が多く存在するイギリスの新卒の初年度の平均年収を紹介しました.

イギリスの新卒の平均年収は、344万円と、意外と高くない印象です。
同じ英語圏というところで言えば、アメリカやオーストラリアの方が、初年度の平均年収が高くなっています。

しかし、レベルの高い大学が多く存在することから、イギリス内での新卒の年収にも大きな差があり、年収の高い会社では640万円以上となっていることが分かりました。

年収がほぼ一律で約250万円~300万円の日本度とは違い、優秀な学生にはそれなりの報酬を与えているという印象ですね


また、家賃・光熱費や外食費は日本よりも高い傾向にあるようなので、学生さんや、就業経験の少なく、まだあまりお金が稼げない方はルームシェアを利用すると大きな節約になるのではないでしょうか。

移民政策・EU離脱に揺れるイギリスですが、クールなブリッティッシュアクセントやパブ文化、ヨーロッパの歴史溢れる街など、魅力の多い国!
海外での仕事に興味のある方、中でも特に優秀な方は、イギリスで働いてみるなんていうのもどうでしょうか。



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