皆さん、こんにちは。
現在オーストラリアに滞在中のWakaです。
オーストラリアといえば世界の中でも給料が高い国として知られており、アジアから近いネイティブの英語圏としてワーホリや留学をする日本人にも大人気の国ですよね。
2022年の
オーストラリアの平均年収は
AUD92,000(869万円)だよ!
(2023年10月時点のレート、1豪ドル=94.5円)
私はそんなオーストラリアに渡豪してまもない2年目の頃に、思いがけない仕事のオファーを貰いました。
そして、その金額が年収100,000ドル(約945万円)という、驚きの金額だったのです!
という事で今回は、私がオーストラリアに移住してから年収1,000万円近い仕事のオファーを貰うまでの体験談と、日本人の需要の高さを感じた話を紹介したいと思います。
ワーホリ、留学、移住等でオーストラリアに行こうと思っている人にもあり得るかもしれない話なので、参考程度にお読み下さい。
オーストラリアに渡って仕事を始めるまで。
私はオーストラリアに移住して普通のオフィスで働きたいと思っていたものの、来た当初は現地の人の英語が早すぎて聞き取れず、現地の文化にも慣れていなかったので、まずは英語力が低くても働きやすいレストランで働きながら英語と現地生活に慣れることにしました。
アジア系のお店がとても多いオーストラリアで最初に働いたレストランは中華料理店でしたが、
そこが最低賃金を払わずに私以外のスタッフが中国語しか話さないというカオスな職場だったので、新たな仕事を探していた時に見つけたのがこの職場です。
(私がカオスでブラックな中華料理屋で働いた体験はこちらの記事で紹介しています。)
私が応募したのはたまたま道で見かけた開店準備中の日本食レストラン(いわゆるジャパレス)でしたが、応募した時にはまだ開店までに時間があったので、開店を待っている間は同じオーナーが経営している他のレストランで働かせてもらう事になりました。
実は、そのオーナーは若くして中華や日本食等のアジア系レストランを5店舗も経営しているバリバリのビジネスウーマンだったのです。
ブラックな職場を体験して中華レストランに嫌気が差していた私ですが、結局その新しいレストランが開店するまでは同じオーナーが経営している中華レストランで働くことになりました。
私の住む町は日本人が少なすぎて、
日本食レストランでもほとんどが日本人経営じゃないよ。
初めてのキッチン仕事
私はキッチンで働いたことはありませんでしたが、そこでは皿洗い、食材の下準備、料理の盛り付け等を担当するキッチンハンドとして一から仕事を教えてもらいました。
その中華レストランでは他の国籍のスタッフも働いていたものの、やっぱり中国人の割合が多かったので、仕事の仕方は完全に
「ザ・中国」
という感じの働き方で、
とにかく、
遅い、遅い!
早く!早く!
と、大胆で効率よく仕事をするように求められ、まさに働き者のアジア人にしかできないような働き方でした。
職場では常に全速力で働かないといけないのでストレスはかかるものの、働きたい時間や曜日の都合を合わせてもらっていたのと、前職のブラックな職場で最低賃金以下しかもらえなかった私は、
ちゃんと最低賃金は払って貰えてるし、まぁいいか。
と割り切って働いていました。
日本食レストランで働く
そうしている内に、ついに最初に応募した日本食レストランが開店したので、私はそこに移動して働き始めました。
お店の従業員はオーナーが経営している他のレストランから寄せ集められており、規模も小さく、料理長とマネージャーを含めて約10名程度スタッフがいるくらいの小さな個人店です。
日本食レストランと言っても、私が住んでいるのは日本人が少ない地域なので、そのレストランには日本人は2人しかいませんでした。
また、お店も普通のレストランではなく、
「とにかく安く、早く、そしてスタッフが簡単に作れるような料理」
をコンセプトにしていて、接客などは特にせず、注文が来たら予め準備されているものを素早く盛って出すという、吉野家のようなファーストフード的な感じのお店でした。
なので、料理系の資格はいらず、未経験の人でも働けるような簡単な仕事です。
(日本食レストランで働いたリアルな体験記は以下の記事で紹介しています。)
さっそくスタッフが減っていった。
開店したばかりのお店は毎日開店時から閉店時まで客が途絶えず、慣れない仕事にスタッフ全員がバタバタしながら働いていました。
そうして、あまりの忙しさに数人のスタッフが元のお店に戻りたいとオーナーに懇願し始め、徐々に数が減っていきました。(嫌ならすぐに辞める人が多いのも海外らしい所です。)
また、料理長は他の店舗の料理長も兼任していたので、スタッフの教育が終わったら徐々に元の店舗に戻り、必要な時以外は次第に姿を表さなくなりました。
さらに、スタッフの国籍がバラバラで本当に色んなタイプのスタッフがいるので、普通の日本人のように教えられたことを覚えてこなす事が出来ない人も多く、中には、「いなり、わかめ、紅生姜」等の日本食独特の食材が全然覚えられなくてメニュー通りに料理が作れない人も数人いて、そういう人を仕方なくシフトから外すと、どんどんと用意したスタッフが減っていってしまいました。
他国の人が日本料理を覚えるのって意外と難しいんだね。
そしてとうとう、スタッフの穴を埋める代わりに出勤して全然休みが取れない上に、慣れない管理業務に翻弄されていたマネージャーが辞めてしまったのです。(汗)
これにはオーナーもビックリして、てんてこ舞いでした。笑
店舗マネージャーを頼まれる。
オーストラリアは留学生や移民が本当に多いので、資格が要らずに働けるレストランには面白いほどにたくさんの応募者がやってきます。なので、人員はすぐに補充されました。
ただ、ワーホリ勢が全然いないその地域のアジア系レストランで働くのは時間が制限される留学生が多く、フルタイムで働ける人は貴重です。
さらにその時期はコロナ禍で国境が開く前だったので、飲食店の人手不足が顕著な時期でした。
そして数ヶ月で開店時のメンバーがごっそりと入れ変わり、お店の仕組みが全部分かっていてフルタイムで働けるのがオーナーと私だけになったので、私は必然的にオーナーと協力してお店の仕組みを整えていったり、新人の教育をすることになりました。
また、以前はマネージャーや料理長以外には秘密だったレシピ等も教えてもらっていました。(と言っても簡単な日本料理だけなので、日本人の私からすると全然難しくないです。)
先にも言ったように、他の国から来た人達は日本食の名前が覚えられなかったり、食品の扱い方がわからずに悪戦苦闘していたので、すでに日本食が分かっていて何の問題もなく淡々と仕事が覚えられる日本人の私は、オーナーからしても安心する存在だったと思います。
そんな私をみて、オーナーは早速、
マネージャーが居なくなっちゃったから、あなたが店舗マネージャーになってくれない?
と誘ってきました。
私はその時まだオーストラリアに来て1年も経っていない頃でずっとレストランで働く気はなかったので、マネージャーになるのは断り、引き続きスタッフの面倒だけは見るスーパーバイザーとして働くことになりました。
そういえば、面接時にもマネージャーになる気はないか聞かれたな。
(働いてみて決めるね。と、はぐらかしたけど。)
そして年収1000万円のオファーがくる
そうしてスタッフの面倒を見ながら働いていたのですが、多くの店舗を持っているビジネスウーマンのオーナーはいつも忙しいため、お店の経費計算、シフト作り、面接から採用までのプロセス等のマネージャー業務を全て押し付けてきました。
ちゃんとしたマネージャーもいないししょうがないかぁ〜。
と思いながら、他のフルタイム従業員と分担してこなしましたが、さすがに仕事量が増えてきたので他の場所で働くことも考え始めていました。
しかし、その頃には私はパートナービザを取得してワーホリの就業制限がなくなっていたため、結局、時給も悪くなくて時間に融通が効くそのレストランに長居していました。
ビザを貰ってからはTAFEのコースにも通いはじめたので、時間に融通が効いたのは大きかったです。
そして私がスタッフを指導する立場になって一年が経つ頃にはお店のスタッフも安定したメンバーになっており問題なくお店が回るようになっていたので、忙しいオーナーもたまにチェックしに来るくらいだったのですが、
そこでオーナーからこんな相談をされたのです。
私達は他の場所でもビジネスをしたいから、この州にある2つのレストランのオーナー業務を代わりにしてくれない?
と。
実は、オーナーは3人グループで複数のお店を経営していたのですが、そのグループに加わってお店のオーナー業務を手伝って欲しいとのことでした。
そしてこの日本食レストランと、その店が開店する前に私が働いていた中華レストランを残しておきたいので、両方のレストランの仕組みが分かっていてビザの心配もない私にお願いしてきたのです。要するに、雇われ店長で2店舗かけもちして欲しいという感じです。
また、レストラン1つだけなら難しいけど、2つのお店の面倒を見てもらえたら十分にお給料は出せるということで、年収100,000ドル(約945万円)を提示されました。
凡人の私には、夢の年収よ!
オーナーは自らが手をかけなくても自動的にレストランのマネジメント業務が回っていたのを見て、私なら2つのレストランを管理できると確信していたみたいです。
そして私の方はというと、すでにお店の事務作業をしていて利益等が分かっていたので、その金額を払えるというのが嘘ではないことを知っていました。
そしてオファーを断る
そうして、日本では並みの給料でしか働いておらず、オーストラリアでも立派な職についていたわけでもない私は、2倍近くの給料がもらえるようになる機会を頂いたのです。
しかし、私にとってそのオファーはあまり魅力的ではなかったため、
断りました。笑
給料の高いオーストラリアに来てお金を稼ぎたい!
という人には喉から手が出るくらい欲しい金額かもしれませんが、断った理由は主に、
理由①オファーを受けると働き詰めになりそう。
理由②オーストラリアは平均給料が高い国なので年収100,000ドル(約945万円)で働き詰めになるのは魅力的ではない。
理由③そのレストランがやっぱりオーストラリアで嫌われるグレー経営のアジア系レストランだった。
というのが大きな理由です。
細かく説明すると記事が長くなりそうなので、詳しくはまた別の記事に書こうと思います。
※私がオファーを断った詳しい理由は以下の記事に記載していますので、気になる人は以下の記事をお読み下さい。
結局、日本人シェフは需要がありすぎる!
という事で今回は、私がオーストラリアに移住して2年目で年収100,000ドル(約945万円)のオファーをもらった話を紹介しました。
オーストラリアでは飲食店の人手が圧倒的に足りておらず、特に調理師は英語力にハンデがある移民が永住権に繋げやすい職業として人気があります。
また、他の国の人は日本食の料理名や食材を覚えるのに苦労したり、先進国の標準的な感覚と大きなズレがある人も多くて安心して業務を任せられる人材がすごく貴重なので、経営者からすると能力が高い日本人は大歓迎です。そしてオーストラリアでも日本食は大人気なので、日本食が作れる人の需要は超高いです。
今回私が仕事のオファーをもらえたのも、そんな日本人(そしてビザを持っている)というメリットが大きく働いていたからです。
さらに、店舗マネージャーを探しているお店は沢山あるので、
オーストラリアで働きたい、
オーストラリアで永住権を取りたい、
という人は、調理師やホスピタリティー業界では可能性がゴロゴロと転がっているはずです。
そして、そんなオーストラリアの永住権への道がぐっと開ける調理師等のコースについて詳しく知りたい人は、以下にオーストラリア留学を扱っているエージェントのリンクを貼っておきますので、エージェントに詳しい話を聞いてみることをおすすめします。
オーストラリア留学センター
スマ留
夢カナ留学
ラストリゾート
それでは、海外移住や調理師に興味がある皆さんも、一度は可能性が広がっているオーストラリアで夢を掴みに挑戦してみて下さいね!!
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