皆さん、こんにちは。
ワーキングホリデーや長期留学等で海外に出る時にお世話になることが多いのが、日本食レストラン(通称ジャパレス)の仕事ですよね。
私もワーホリビザでオーストラリアに渡豪して、街の中心(シティ)にある日本食レストランで働きました。
しかし、
ジャパレスは最低賃金を守らないから辞めときなよ。
ジャパレスは日本語環境だから、
英語力が伸びないよ。
と、ジャパレスに対しては悪い噂が目につくのも事実です。
ということでこの記事では、
ジャパレスの仕事はどんな感じだったか、給料はいくら貰えたか、英語は練習できたか、やっぱりジャパレスは待遇が悪いのかなど、実際にオーストラリアのジャパレスで働いた経験を紹介します。
オーストラリアのワーホリや留学・移住で現地でのバイトに興味がある人は、参考にしてみて下さいね。
ちなみに、2023年7月時点では
オーストラリアの飲食店の最低時給は22.61ドル(2,125円)だよ。
(1豪ドル=94円で計算)
また、ジャパレスについての概要は以下の記事で紹介していますので、併せてお読み下さい。
ちょっと長いけど、
目次をタップすると読みたい項目に飛べるよ。
どんなジャパレスで働いていたの?
オーストラリアでも日本食は大人気で、どこに行っても日本食レストランを見かけます。
また、ジャパレスと言ってもさまざまなタイプのレストランがありますが、
私が働いていたジャパレスは、シティー中心にあるランチと持ち帰りをメインとしているカジュアルな日本食屋でした。
いつもお昼どきにはオフィスで働いている人達がランチを買いにきて行列ができるため、丁寧な接客よりも、とにかく早く料理を出すことが重視されている、日本で言うと吉野家みたいな感じのお店です。
また、私は日本人が少ない田舎町に住んでいるのですが、そこでは日本人経営のジャパレスは少なく、高級店以外はほぼ100%日本人以外の外国人が経営しています。(最近チェーン店がちらほらと出来てきました。)
なので、私が働いていたジャパレスも中国人のオーナーが経営していました。
日本人と思って面接に行ったら外国人のオーナーでびっくりしたよ。
仕事内容はどんな感じ?
私が働いたお店はカジュアルなお店だったためお酒を提供しておらず、夜9時前には閉まったので、夜遅くまで働く必要はありませんでした。
また、料理も簡単で、酒を扱うライセンス(RSA)すらも要らない、特にスキルがなくても働けるような、楽なレストランです。
丁寧な接客が必要のないお店だったので、スタッフは主にキッチンの仕事をしていました。
お皿洗いや野菜を切ったりするところから始まり、キッチン全般の作業をしていて、たまにホール係もやっていたので、お店の作業は全部知っていました。
ジャパレスならではの悪いところ
業務範囲と給料体系はテキトーだったよ。
ジャパレスならではの悪い点として、私が働いていたレストランでは、キッチンハンドの時給で雇われていても揚げ物や鉄板を使った簡単な料理をする必要がありました。
オーストラリアでは、キッチンの中でも担当する仕事によって仕事のレベルと最低時給が決められているので、本来ならキッチンハンドで雇われた場合は火を使った料理をすることはありません。
例えば、2023年のキッチンハンドの最低時給は22.61ドル〜23.23ドル(2,125円〜2,183円)で、調理担当(クック)の最低時給は24.08ドル(2,263円)なので、火を使った料理をするなら調理担当の時給をもらう権利があります。
このように、ジャパレスでは仕事の範囲があいまいな事も多いんだそうです。
こういう仕事内容や給料体系があいまいな所は、ジャパレスやアジア系レストランが嫌がられる理由の一つでもあります。
アジア系オーナーは厳しいよ。
オーストラリア人は、大雑把でおおらかな人が多く、ストレスを感じながら仕事をしたり、厳しい環境で働くことを嫌います。
しかし、日本人を含めたアジア系オーナーは、厳しい人が多いです。
特に、隅々までチェックして細かいことを指摘されたり、仕事中は常に気を張るような日本流の働き方は、現地の人に嫌われます。
(私の知り合いは1日で日本人オーナーの人気高級日本食店を辞めました。笑)
しかし、日本人やその他のアジア系の人たちは厳しい働き方に慣れているので、オーストラリアにいてもアジア人らしく一生懸命働きます。
私のオーナーは中国人だったのでやはり厳しく、細かく指導してきました。
とはいえ、スタッフは色んな国から来ていたので日本の上下関係のようなものは無く、暴言を吐かれるような事ももちろん無かったので、日本人のスタッフなら普通に働ける環境でした。
英語力は伸びた?日本語ばっかりなの?
ジャパレスで働くと日本語ばっかり使って英語力が伸びない!と言われる事も多いですが、
私の場合は日本人が少ない地域に住んでいるので、日本食レストランとは言っても日本人1人で働く事の方が多かったです。
スタッフは他の国から来た移民や地元の高校生で構成されていたので、必然的に全員英語で話しました。
たとえ他の日本人スタッフと一緒の時間に働いたとしても、英語で話すのが基本です。(その方が皆が理解できるので楽でした。)
また、他の国から来た人達はオーストラリアの大学院生や大学を卒業した人などで、既にIELTS7.0〜8.0を取っているような英語力が高い人達だったので、私の英語力が一番低かったです。(毎日ネイティブキャンプをしている状態です。笑)
スタッフ同士は仲が良くて、彼らと毎日雑談をしていく内に、最初は早すぎて聞き取れなかった地元の高校生達の会話もだんだんと理解が出来るようになってきました。
なので、オーストラリア英語に慣れていなかった私には、ちょうど良く英語を練習できる環境でした。
また、移民が多かったことで他の国の事も沢山知れて、英語学習やビザ等の、外国人ならではの情報もたくさん入手することができたのは良かった事です。
移民達はみんな英語を学ぶ難しさを知っているから、英語が分からない時も優しくしてくれたよ!
ちなみに当時の私の英語力はTOEIC800点前後、IELTS5.5程度でしたが、最初からオーストラリア人だけの場所で働いていたら、英語が全然理解できなくていじめられていたか、精神がおかしくなったと本気で思っています。(笑)
給料はいくら?最低賃金も稼げないって本当?
オーストラリアでは、主に移民が多い職場で雇い主が最低賃金を払わない違法労働が横行しています。
日本食レストランの中でも定められた最低時給がもらえない職場が多く存在していて、中には最低賃金よりも大幅に時給が低い事もあるようです。(最悪で10ドル〜16ドルとか。)
これはジャパレスだけではなく、ファームや他のアジア系レストラン等の移民が多く働いている場所でも同じです。
また、そう言うお店はキャッシュジョブと言って給料が手渡しで渡されるため、給料に10%上乗せされてもらえるスーパーアニュエーションという年金も貰えませんので、余計に損です。
とはいえ、ジャパレスでも高級レストランやチェーン店などのちゃんとしたお店では、もちろん法律通りに給料が支払われるお店も多いので、働く前に給料を確認し、納得してから働き始めて下さい。
実際に私がジャパレスで働いた時の待遇はどうだったか。
私が働いていたレストランは個人経営の小さなお店でしたが、全員が最低賃金以上の基本給をもらっていて、スーパーアニュエーションや年給等の、基本的な権利は規定以上もらえていました。
しかし、オーストラリアでは日曜日に出勤すると時給が1.5倍、祝日には時給が2倍になるのですが、個人経営のアジア系レストランの例に漏れず、残業代や休日の割増料金が上乗せされませんでした。(汗)
かろうじて祝日には割増料金がもらえたものの、時給が1.5倍になるだけで、2倍ではありませんでした。笑
休日に時給が上がるの楽しみにしてたのに、貰えないなんて悲しいよ〜。
休日・祝日手当がつかないのもオーストラリアの現実だよ
幸いにも、私の場合は働く時間には融通が効いたため残業や日曜日の出勤はせず、割増料金が発生しない範囲でしか働かないようにしていたのですが、
中には休日に働きたい学生や、できるだけ沢山働いて稼ぎたい発展途上国出身の人達もいて、自分から率先して長時間労働や休日出勤をする人もいました。
それもそのはずで、発展途上のアジアの国から来た人なんかは自国では5万円程度しかもらえなかった給料が50万円近くもらえるようになるので、休日の割増料なんてどうでも良いから働きたいんですよね。笑
また、現地の学校に行きたい人も高い学費を貯める必要があります。
このように、自ら長時間労働をしてお金を貯めている移民の姿を見ると、オーストラリアの移民が多い職場で違法賃金が横行する理由がよく分かります。
休日手当がなくても働きたい人がいれば、そりゃあオーナーも払わないよね。
また、ローカルのお店だとシフトが少なくて稼げないこともあるため、逆に稼ぎたい人にはこのように労働時間を誤魔化して働かせてくれるのは嬉しいことでもあるようです。(規定時間以上に働きたい学生など)
給料はいくらもらえるの?実際にもらった金額は?
キャッシュジョブではないジャパレスの時給は、22ドル〜26ドルくらいが標準の時給です。
私が実際にもらっていた時給は25ドル(当時の最低賃金20.33ドル)だったので、ジャパレスの中では良い方だったと思います。
ワーホリビザでフルタイムで働いていた時は、
週に40時間〜45時間働いて
1,000ドル〜1,125ドル/週
もらっていて、
4週間で4,000ドル〜4,500ドル。
税金を引いた手取りの額でも、
日本円にして
月に32〜36万円程度+年金10%
は貰えました。
物価の高いオーストラリアでも、これだけ貰えれば生活には困りません。
実際に半分は貯金して、その後の学費代に充てることができました。
また、先にも言った通り、私は休日出勤と残業をしないように働く時間を制御していましたが、稼ぎたい人はもっとシフトに入って稼いでいました。
私はしばらくして学校に通い始めたのでパートタイムに切り替えましたが、それでも20時間働けば週に500ドル/4週間で2,000ドルは貰えたので生活費を賄えましたし、辞める時には一気に20万円以上の使っていない有給を買い取りました。
結論!ジャパレスで働くのは辞めた方が良いのか?
悪い噂が広がり、
海外に行ってまで日本食屋で
働いてるのかよww
と、馬鹿にされることも多いジャパレスですが、
私は学校に通い始めたり、旅行に出かけたりと、生活の変化が激しい中でも時間の融通が効いたこともあって、1年間オーストラリアのジャパレスでバイトをしました。
英語環境で働くことで、最初はダメダメだった英語で人と普通に雑談ができるようになり、悩みを共有できるような仲間にも出会えました。
もちろんローカルのレストランよりは待遇は劣りますが、ローカルで働く準備期間としてジャパレスで働くのは全然ありだと思います。
特に、私の場合は普通に生活していると日本人に出会わないような日本人が少ない街に住んでいるので、職場で日本人と出会ったり、まかないで日本食が食べられるのは嬉しかったですし、
そのような日本人が少ない街の日本食レストランでは、日本人というだけでめちゃくちゃ需要があります。(その話についてはまた別の記事に書きたいと思います。)
しかし、英語が全然できない状態でオーストラリアに来て、すぐに日本語環境のジャパレスで働くのは違法賃金で働かされる可能性が高いため、辞めた方が良いです。
せっかくオーストラリアに来るなら日本語環境で働いて時間を無駄にするよりも、最低限の英語力をつけることを優先する方が良いと思います。
なので、ある程度の英語力をつけて現地で英語を使ったバイトができるように、日本にいる時から英語学習を頑張って下さい。
最後に。
ということで今回は、オーストラリアのジャパレスで実際に働いた私の経験から、ジャパレスの仕事やリアルな給料について紹介しました。
オーストラリアは稼ぎながら滞在ができるため、ワーホリや留学をしたい人におすすめの国です。
また、日本でバイトをするよりも給料が良いので、
ぜひ皆さんも、オーストラリアでワーホリや留学をする際には現地で働く経験をしてみて下さいね!
その時には、皆さんもジャパレスにお世話になるかも知れませんよ♪
また、留学やワーホリに関する詳しい情報や不安なことがあれば、エージェントさんに相談してみることをおすすめします。
下にオーストラリア留学を扱っているエージェントさんのリンクを貼っておきますので、参考にして下さい。
スマ留
夢カナ留学
オーストラリア留学センター
ラストリゾート
それでは皆さんも、ドキドキの海外生活を楽しんでくださいね╰(*´︶`*)╯
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