皆さん、こんにちは。
連日世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが、日本国内でも感染増加が止まらず、2020年4月1日時点での感染者数は2,412人、死亡者数67人にまで増加しました。
中国の武漢市で発生したと言われているコロナウイルスは現在欧米で最も感染が爆発しており、現在、感染者数が最も多いのはアメリカの21万5,003人(死者数5,102)、
死者数が最も多いのはイタリアの1万3,115人(感染者数11万574人)となっており、両国では医療不足が深刻な問題となっています。
さて、世界の国々では感染者数がこれ程までに増加しているにもかかわらず、本当に日本の感染者数はまだ2千人弱なのか?と、疑問が出てきませんか?
日本は2,412人の感染者数に対して、PCR検査を行った人の数は3万4,508人です。(4月1日発表)
これは世界的にも検査数の少なさが指摘されています。
では、他の国の新型コロナウイルスの検査数はどのようなものなのか見てみましょう。
各国の総検査数
世界の問題に対するデータを扱っているOur World in Data によると、
死亡者の多いイタリアでは人口の約1/120となる50万6,968人がコロナウイルスに対する検査を受けており、イギリスでは14万3,186人が検査を受けています(感染者数2万9,474人、死者数2,352人)。最も感染者の多いアメリカの検査数は111万人となっています。
また、感染者数が9,887人(死者数165人)とアジアの中では感染者数の多い韓国では、ドライブスルー方式の検査により一日に2万人の検査を行う等の広範囲かつ徹底した検査を行うことで、
3月31日時点で人口の約1/100となる41万564人がコロナウイルスに対する検査を受けています。
下のグラフの国々と比較すると、日本の検査数3万4,508件というのがどれほど少ないのかというのが目に見えて分かりますね。
もちろん、感染者数が3万4千人以上の国というのはもっと多くの検査を行っているから多くの感染者を発見しているということです。
※米国COVID Tracking Project:検査を受けた人の数(一部の私的機関を含む)
CDC:公共機関のみの検査数
2. 注目される韓国の大規模検査
また、検査数が注目されているのはお隣の国、韓国です。韓国では人口の約1/100の人が既に検査を行っており、この大規模な検査から感染者の特定をすることで新たな感染数が減少し、回復者数の人数が新たな感染者数を上回っていることから、世界でも対策が成功している国とされています。
週に30万件~50万件の大規模な検査を進めているドイツでも、韓国を見習い1日20万件の検査を行うことを目標にするなど、より検査を加速させる方針です。(ドイツ:感染者数7万6,544人、死者数858人)
3. 各国の1日あたりの検査数
厚生労働省によると、日本国内で3月31日に行われた1日のPCR検査数は2,011件です。検査数が少ないのは、日本ではその症状から検査の有無を判断するために検査対象者が絞り込まれているためと考えられます。
一方、感染増加の止まらないイギリスの検査数は8,240件/日、イタリアの検査数は2万9,609件/日、感染者数が落ち着てきた韓国は1万5,370件/日、アメリカは9万8,264件/日となっています (COVID Tracking Project )。
4. 検査を行う重要性
コロナウイルスに感染しているかの検査を受けることで、感染した本人が感染している事実を認知することで必要な対応を受け、他人に感染させる確率を減らすことができます。
もし感染していることを自覚していないままだと、家から出ないというのは難しくなるでしょう。
また、正確な感染数を知ることで、感染の広がりや鈍化を測る重要な根拠となるため、国の管理上重要な根拠となります。
5. 検査数を考慮した日本の現状
日本は症状を考慮し、必要のある人のみ検査を行う方針としているため、他国よりも検査数が少なくなっています。
そのこと自体には、むやみに検査を受けに行くことで感染を広げないこと、軽度の感染者・無感染者のために医療機関を圧迫しないこと等、検査を拡大しないメリットもありますが、
日本のコロナウイルスに対する検査数は諸外国に比べると充分とは言えず国内での行動も厳しく規制をされていないため、感染者が野放しにされているのが現状です。
そのため、感染しても症状の出ない人、もしくは感染して発症するまでの間の人々は感染に気付かず、会社員は出勤するために電車に乗り、休日にはパチンコへ行き、友人と外食をしているでしょう。
頭の中に検査数という視点を入れることで、日本は感染者数が少ないからと油断せず、ウイルスを持っている透明人間から身を守る、もしくは自分が透明人間にならない為にも、不必要の外出は控え、事態が悪くなるのを防ぎましょう。
関連記事
コメント