皆さん、こんにちは。
近年、オーストラリアの最低時給が高いという事が日本でも報道されるようになりましたね。
オーストラリアの2023年時点の最低時給は、23.23ドル(2,183円)だよ。
また、オーストラリアは物価も高いので、
留学やワーホリに行って、生活費は現地でバイトして稼ごう!
と思う人も多いのではないでしょうか?
そこで、英語力が低くてネイティブと一緒に仕事をする自身がないという人でも働きやすいのが、「ジャパレスのバイト」です。
しかし、ジャパレスのバイトは最低時給を払わない悪い雇用主に当たったり、日本語しか使わない環境で英語力が伸びないなど、当たり外れも多く、何も知らずに働くと後悔するかもしれません。
という事でこの記事では、オーストラリアのジャパレスで働くのは一体どんな感じなのか、賃金や待遇はどうなのかについて紹介します。
留学やワーホリでバイトを探したい人や、ジャパレスで働こうか迷っている人は、参考にしてみて下さいね。
ジャパレスって一体なんなの?
まず初めに、ジャパレスとは「ジャパニーズレストラン」の略で、日本食を扱うレストランの総称です。
その中には、
・一般的な日本食レストラン
・高級日本食レストラン
・回転寿司
・ラーメン店
・焼肉屋
・持ち帰りショップ
等、
さまざまなタイプの日本食レストランがあります。
アジアから近く親日家が多いオーストラリアでは、街のいたる所でこのような日本食レストランを見かけます。
また、日本食レストランだからと言って日本人が経営しているとは限らず、中国人や韓国人、その他アジア圏の人など、日本人以外が経営している事も多いです。
オーストラリアでは、以下のサイトから仕事を探すことができます。
日本語サイト
日豪プレス
CHEERS
JAMS.TV
英語サイト
Indeed
SEEK
Gumtree
仕事内容はどんな感じ?
ジャパレスの仕事は、一般的にキッチン担当か、ホール担当かに別れます。
キッチン担当
シェフ・クック:
調理師資格があったり、すでに日本でキッチンで働いたことがある人は、実際に料理を作る調理担当として働くことができます。
一般的には、オーストラリアで調理師の学校を卒業し、キッチンの責任者として働くのがシェフで、そのシェフの元でレシピに沿った調理や日々の業務を行うのがクックです。
シェフの中でもスキルによってランクがあり、高級レストランのヘッドシェフともなれば、年収1,000万円!なんてこともあるシェフの世界ですが、
資格のないワーホリや留学生ができるのは、クックの仕事です。
キッチンハンド:
主にお皿洗い、食材の下準備、キッチンの清掃等をするのがキッチンハンドです。
キッチン仕事の経験がなかったり、英語力が低くてもできるので、ワーホリや留学生でも働きやすいのがこのポジションです。
ホール担当
お客さんから注文を取ったり、料理を運んだりするのがホールの仕事です。
ジャパレスと言ってもお客さんは現地に住むオーストラリア人なので、ある程度の英語力が必要です。
寿司屋やラーメン店などでは注文さえ聞き取れれば良いのですが、高級レストラン等だとコース料理の説明やお店のシステムを説明したりと、高い英語力が要求される事もあります。
仕事の範囲があいまいなことが多いよ。
ジャパレスが嫌われる理由として、仕事の範囲があいまいという事があります。
オーストラリアでは、担当の役職ごとに仕事のレベルと最低時給が決められていて、シェフ、クック、キッチンハンドの最低時給はそれぞれ違います。
しかし、規模の小さなレストランではキッチンハンドと調理人の区別がなく、キッチンハンドとして雇われたにも関わらず、調理をさせられるという事はよく聞きます。
また、キッチンで働くと食材の在庫管理や注文等の、その他の業務をすることも多いでしょう。
最低時給の例(2023年)
キッチンハンド:22.61ドル〜23.23ドル
クック:24.08ドル
シェフ:24.87ドル
ジャパレスは英語力が伸びないって本当?
ジャパレスで働くと、日本語しか話さないから英語力が伸びない!
とはよく聞きますが、日本語しか話さないかどうかは、働く場所によります!
例えば、日本人が多い地域に行って、英語力が低くて日本語の求人に頼るしかない場合は、必然的に英語ができない日本人が集まってきますので、全員日本語で話す事も多いと思います。
しかし、ある程度しっかりしているお店だと、日本に興味があるオーストラリア人や、他の国の留学生等も混ざって働いているので、必然的に英語でコミュニケーションを取ることになります。
その場合は、スタッフと毎日英語で会話をする事で、英語力を上達させる事ができるでしょう。なので、日本人の比率によって英語を使う環境かどうかが決まってきます。
また、ホールを担当する場合は接客英語を覚えないといけませんし、お客さんからの質問等に答える必要があるため、レストランで働くために必要な英語力が身についていくでしょう。
その英語力は、ローカルのお店で働くときにも活躍します。
給料は?最低賃金がもらえないって本当?
ジャパレスの仕事でよく聞くのが、
ジャパレスで働いているけど
最低時給すらもらえないよ〜!
という問題です。
世界中から留学生やワーホリ制度を使った出稼ぎ労働者がやって来るオーストラリアでは、移民達の英語力の低さやビザの条件を逆手にとって、最低賃金以下で従業員を働かせる違法労働が横行しています。
これはジャパレスだけでなく、移民が多く働くファームや他のアジア系レストラン等でも同様です。
日本食レストランの中でも、主に英語力が低くて滞在期間が短い語学留学生やワーホリの人を対象として、最低賃金を大きく下回った時給で働かせる場所も多いようです。
2023年7月時点のオーストラリアの飲食店の最低時給は22.61ドル(2,125円)ですが、ジャパレスの中には16ドルしか時給がない。なんて事もあるみたいです。(汗)
そういう場所は、証拠が残らないように給料を手渡しで渡すキャッシュジョブと呼ばれる形態を取っている事が多いので、面接でキャッシュジョブだと分かったら、最低賃金がもらえないと思っておくと良いでしょう。
また、そう言うお店では、スーパーアニュエーションという本来なら雇用主が給料の10%前後を上乗せして払うことが義務づけられている年金制度を支払わないことにも注意してください。(スーパーアニュエーションは帰国時に受け取る事ができます。)
もし、違法な賃金で従業員を働かせる場所に当たってしまった場合は、オーストラリアのフェアワークに通報しましょう。
やっぱりジャパレスだとどこも最低賃金もらえないの?
ジャパレスと言っても小規模な個人店から高級レストラン、「やよい軒」のような日本のチェーン店やオーストラリア国内のチェーン店など、さまざまなレストランがあるので、最低賃金がもらえるかどうかは働く場所によって異なります。
特に個人店だとキャッシュジョブの可能性が高まりますが、規模の大きな高級レストランや、ショッピングセンター内にあるようなチェーン店では最低賃金が守られているはずなので、働く前に給料形態をチェックしてください。
最低時給がちゃんと保証されている日本食レストランの時給は、22ドル〜26ドル辺りが一般的です。
ローカルのカフェやパブよりかは少し低めかもしれませんが、そんなに低いわけではありません。
ジャパレスは待遇が悪いことで有名だよ
ジャパレスが嫌われる要因として次に挙げられるのが、待遇の悪さです。
オーストラリアは職場環境が良いことで知られていて、日曜日に働く場合は1.5倍、祝日に働くと2倍の給料がもらえます。また、パワハラや働く権利にも敏感で、シックリーブ(有給の病欠)や年休等はきちんと取る事が一般的です。
しかしジャパレスの場合、たとえ最低賃金をもらっていても朝から夜まで長時間働かないといけなかったり、上司が日本人で、日本のように厳しい指導をされることもあります。また、働き者の日本人ばかりの職場だと、シックリーブが取りずらいこともあるかもしれません。
さらに、ジャパレスでは最低時給は守っていても、本来もらえるはずの休日の割増料金がもらえない事も多いです。
特にこれは私の周りだけかもしれませんが、私はアジア系レストランの小さい個人店が休日料金を全額払っていると言うのを聞いたことがありません。
逆に、高級日本食店などはチップをくれる人も多いため、チップを山分けしてもらえるところもあります。
ジャパレスで働くメリットとデメリットまとめ
ここまで、ジャパレスついて色々と紹介してきましたが、
ジャパレスで働く事のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
メリット:
・英語力が低くても働きやすい。
・異国の地でも日本人と交流できる。
・日本食のまかないが食べれる。
・仕事を簡単に覚えられる。
・日本人や移民から外国人ならではの情報を仕入れることができる。
・日本人というだけですぐに雇われる。
デメリット:
・職場が日本語のみで英語力が伸びないかもしれない。
・違法に賃金を払わない事も多い。
・ローカルと比べると職場が厳しい。
・ローカルと比べて待遇が良くない。
・オーストラリア人の友達ができにくい。
たくさんのメリットがあるジャパレスですが、デメリットとしては、最低賃金を払わない所が多くあることと、オーストラリア人と交流がしづらい事が大きいと思います。
ただ、日本人と交流する場所がない場合は、職場で日本人と交流して情報を交換する事もできますし、慣れ親しんでいる日本食をまかないで食べられるのは嬉しい事でもあります。
また、職場が厳しかったり待遇が良くないと言っても、ローカルのレストランと比べるとというだけで、たいていは日本と同様か日本よりもリラックスしていて、給料も日本のレストランで働くより良いです。
なので、一概にジャパレスで働くのが悪いというわけではなく、ご自身の状況や雇用先の環境によってジャパレスで働くかどうかを判断すると良いと思います。
特に、
海外に出たものの、現地の人の英語が全く聞き取れなくて働き先が見つからないよ〜!
という人は、ジャパレスで働きながら必要な英語力を身につけることは、悪い選択ではありません。(違法に低すぎる時給の場合は時間のムダなので辞めておいた方がいいです。)
最後に。
ということで今回は、悪い噂が絶えないオーストラリアのジャパレスについて紹介しました。
英語力が全然ないと悪い雇用主に違法賃金で雇用されてしまう事もありますが、日本人が少ない地域に行くと、日本人というだけでめちゃくちゃ需要があるので、メリットが大きいのもジャパレスです。
ということで皆さんも、留学やワーホリで仕事を探すときには、悪いジャパレスで働かないように注意して下さいね!
日本にいる内から英語を練習しておくことで、待遇の良い仕事がゲットできる可能性が高まりますよ。
また、実際に私がオーストラリアのジャパレスで働いた体験や、もらった給料等については、下の記事で紹介しています。
最後に、オーストラリアでの留学やワーホリに興味がある人は、エージェントさんに詳しい条件や不安な事を聞いてみて下さいね。
以下にオーストラリア留学を扱っているエージェントさんのリンクを載せておきます
スマ留
夢カナ留学
オーストラリア留学センター
ラストリゾート
それでは皆さんも、夢の海外生活を全力で楽しんでくださいね!
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